留学生のキャリア教育カリキュラムを作ろう

昨今の留学生は「留学」することが目標になっている学生が多く、留学生自身に自分のキャリア形成を考えさせるために、留学生のためのキャリア教育カリキュラム作成を目標として、本研究会を開催した。

日時:平成29216() 

会場:長崎大学

参加者:大学職員5名、日本語学校教職員2名、経済団体1名、関係者2

 山田コーディネーターより、センターのキャリア教育についての考え方として、留学生にとっての留学の目的は何かを考えさせ、どのようにキャリアを形成してくのかをきちんと考えさせることが必要ではないか、その後にキャリアセンターや就職課が具体的に動くということが必要ではないかと発題。また、留学生は日本の就労慣行などについては不案内、日本語での情報収集力にも乏しい、18歳から20歳で母国を離れ、日本に来て4年から6年も生活をしていると自分の国との関係も切れてしまうので、母国での就労のためのサポートも必要ではないかとの提案をしました。また、今後キャリア教育カリキュラム作成のために研究会をどのように進めていくのかを説明し、今後も研究会を重ねていきたいと提案しました。提案に対しては、それぞれ現状を踏まえ、意見が出されました。意見は以下の通りです。

・日本人学生との共修も必要だが、留学生に特化したキャリア教育も必要だと考えるようになった。

・母国での就職支援については、手が回らないと思うし、パワーを注ぐべきではないと思う。日本の文化を精一杯学ぶことが就活なのではないか。

・日本での就職を希望している留学生が多いが、問題は日本語能力と企業のニーズと留学生のニーズ、資質にギャップがあること。

・キャリアセンターに留学生担当を一人置き、日本での就職率がそれまでと比べると20%ほど上がった。

・就活の最初は親が知っているような有名企業を希望するが、就活を進めていくうちにだんだんと現実が分かってくる。

・企業側も、普通に留学生と話しているときは感触がいいが、採用試験となると日本人学生と同じ採用目線になり、比較されてしまう。

・お国柄として自律性が高いところもあればそうでないところもある。キャリア教育で自律性を促すことにより、遠い将来が身近に感じられるようになるのではないか。

・大学生や高校生の地元就職率を上げるプロジェクトを通して気づいたことは、「知らないことを知らせること」。

・大学生と企業を接触させる機会を作ることが必要。1年から3年の半ばまでにどう接触させるかが重要。就活を始める直前では遅い。

・今あるシステムやプロジェクトを使いながらやるしかないのではないか。

・県内の企業では外国人社員が1人から2人、採用も5年に一度するかしないかというイメージがある。継続して採用ということにはならないのではないか。

・企業研究のために合同説明会に参加するよう促したいが、留学生本人からすれば採用してもらわなければ意味がないということになる。

これらの意見を集約しつつ、留学生のキャリアデザインに資するカリキュラムを作成できるよう研究会を進めていきたい。